実在の創業家をモデルにした事例から、承継トラブルを防ぐテクニックを学ぶ
【コンテンツ】
・3兄弟に株式を公平に分けた結果、土地も事業も消滅
・株式の買取を拒否された少数株主が社長を背任で起訴
・先代の没後、事務アシスタントだった親族が経営陣入りを主張
・銀行の勧めでつくったSPC(特別目的会社)のせいでまさかの資金ショート
・従業員を後継ぎ候補にしていた50代の社長に予想外の長男誕生
・先代が会社に貸していたお金のせいで遺族が相続税地獄に …etc
【感想】
この本の記述には、会社法や税法の間違いが10個近くある。その点に関する正しい法的正解は、ノウハウに属するので、ここでは公開しない。
モデルとなった事業がほぼ全て成熟産業、斜陽産業ではないか。それだけに会社資産が蓄積し、会社の株式評価が高いのであろう。
12のケースの事業承継の失敗実例集である。
法律的なミスも含めて、反面教師としたい。
弁護士であれば、法律上の論点について、間違いを探し、どうすればいい解決ができるかを考えながら読むと良い。
なお、幻冬舎では、100万円出せば、自費出版できるが、アマゾンの電子書籍のほうが良い。