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株主代表訴訟の対象となる取締役の責任には，取締役が会社との取引によって負担することになった債務についての責任も含まれるか

最高裁判所第３小法廷判決平成２１年３月１０日
所有権移転登記手続請求事件、 大阪観光事件
『平成２１年重要判例解説』商法３事件
【判示事項】 株主代表訴訟の対象となる商法（平成１７年法律第８７号による改正前のもの）２６７条１項にいう「取締役ノ責任」には，取締役が会社との取引によって負担することになった債務についての責任も含まれるか
【判決要旨】 株主代表訴訟の対象となる商法（平成１７年法律第８７号による改正前のもの）２６７条１項にいう「取締役ノ責任」には、同法２６６条１項各号所定の責任など同法が取締役の地位に基づいて取締役に負わせている責任のほか、取締役が会社との取引によって負担することになった債務についての責任も含まれる。
【参照条文】 商法（平成１７年法律第８７号による改正前のもの）２６６－１
　　　　　　 商法（平成１７年法律第８７号による改正前のもの）２６７－１
　　　　　　 会社法４２３－１
　　　　　　 会社法８４７－１
【掲載誌】　 最高裁判所民事判例集６３巻３号３６１頁
　　　　　　 判例タイムズ１２９５号１７９頁
　　　　　　 金融・商事判例１３１５号４６頁
　　　　　　 金融・商事判例１３１９号４０頁
　　　　　　 判例時報２０４１号１３９頁
　　　　　　 金融法務事情１８７３号６３頁

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