内容紹介
待機児童、入園問題、保育所職員問題、園児の事故、日照や環境、保育財政、施設の廃止等、今すぐ必要な、関心の高い保育判例を分かりやすく解説。判例から見えてきた保育の現状を直視し、これからの「子どものための子育て」を考える。国民の権利や利益はいかに守られるべきか――「裁判所の判断」と「保育の役割」の関係を一冊にまとめた、待望の書。
出版社からのコメント
★子どもに関係する各学部・学科の学生の皆様から、自治体の方々まで、有用の書が待望の刊行! ★
保育に関する法の「今」がわかる、今後の議論の土台となる1冊。
【著者紹介】(執筆分担)
■田村和之(広島大学名誉教授)
I 保育所[判例1~12,45],小解説【1】【2】
III 幼稚園[判例60,61,79]
■古畑 淳(桜花学園大学教授)
I 保育所[判例13~26],小解説【3】
II 無認可保育所[判例49~59],小解説
■倉田賀世(熊本大学教授)
I 保育所[判例27~44,46~48],小解説【4】【5】
III 幼稚園[判例62,80]
■小泉広子(桜美林大学准教授)
III 幼稚園[判例63~78],小解説
【感想】
各章の冒頭にある小解説は、個々の裁判例を読まなくとも、内容がわかるものと、そうでないものがあるので、さらに工夫が必要だろう。
若干古い裁判例が多いが、その当時の法意識を知る意義はある。できれば、現在までの裁判例の変遷がわかれば、なおさら良い。
保育判例に関する類書がないので、本書は貴重である。