A5判上製/864頁
定価:10,450円 (本体9,500円+税)
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事業再生に関する法制度・実務を体系的・網羅的に解説する決定版。
事業再生の実務にかかわる法律家が、様々な視点・分野ごと(再生における資本調達・負債のリストラクチャリング・M&A・危機管理・クロスボーダー・労働・紛争・金融機関破綻・病院・中小企業・事業承継等)に事業再生をめぐる論点を解説する。
〈主要目次〉
第1章 はじめに
第1節 事業再生と地域経済・地域金融機関との関係
第2節 事業再生における裁判所の手続の利用
第2章 債務者の再生手法
第1節 はじめに(事業再生の鳥瞰図)
第2節 資本・資金の調達
第3節 事業・会社の譲渡を伴う再生
第4節 事業再生を目的とする既存権利関係の調整
第5節 リストラクチャリングの局面における既存株式の処理
第6節 スポンサー選定
第7節 商取引関連
第8節 複数の企業体から構成される企業グループの再生
第9節 上場会社の事業再生
第10節 危機管理と事業再生
第3章 債権者から見た事業再生
第1節 総論
第2節 アーリー・ステージ(事業再生手続前)における事業再生と債権者の役割
第3節 私的整理手続における債権者の関与
第4節 法的倒産手続における債権者の関与
第4章 クロスボーダー事案および海外法制
第1節 総論
第2節 クロスボーダー事業再生における論点
第3節 各国制度
第5章 特殊な業態の事業再生
第1節 金融機関の破綻処理
第2節 病院の事業再生
第3節 仮想通貨と事業再生
第6章 労働法/労働者と事業再生
第7章 紛争解決手続と事業再生
第8章 地方中小・中堅企業と事業再生
第9章 事業承継と事業再生
【感想】
第8章 地方中小・中堅企業と事業再生だけを読んだ。
中小企業の再生は、当該企業の属性・規模・業種、債権者の属性などが様々なため、定式化することは難しい。
よく書いておられると思うが、ケーススタディではないため、限界もある。
税法の条文の引用がないこと、誤字があることは気になった。