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新着情報
2020年03月12日
「控訴、上告及び上告受理申立てにおける代理人の訴訟活動」 福田 剛久

『日弁連研修叢書 現代法律実務の諸問題<平成30年度研修版>』第一法規2019年
<民事手続法関係>

【感想】
スジの良い、スワリの良い結論が一審で出ていない場合には、上級審の裁判官は、法律・判例の調査を徹底するという姿勢は参考になる。
背景事情を重視するというのも、勝ち筋の絵を描く上で重要であろう。
ただし、その前提として、法律・判例について博識であることが必要とされる。

また、法律以外の専門知識の重要性も忘れてはなるまい。

なお、地裁・高裁の裁判官で、印象の残っているのは、特にゴルフ場の預託金返還請求事件である。裁判官としては、ゴルフ場の窮状を案じるあまり、スジを読み間違えている事件があった。最高裁は、ゴルフ場の強制執行妨害については、厳しい態度を取っている(詐害行為、商号続用の事案など)。もっとも、その事件のゴルフ場は、のちに民事再生手続きをとり一部弁済したので、結果オーライとなったのだが。

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