有斐閣
2020年04月25日 発売
定価 1,569円(本体 1,426円)
国会でもデジタル・プラットフォームに関する立法が検討されているように,デジタル・プラットフォームに何らかの規制が必要ではないかという議論が国内外で活発に行われています。ただそれは,競争法,消費者法,個人情報保護法といった多分野にまたがるため,規制の「全体像」は把握しにくい面があります。そこで今回の特集では,現在の議論の全体像を明らかにすべく,EU規制との比較や事業者側の視点も取り込んで,プラットフォームに対するあるべき規制の姿を検討します。
【特集】プラットフォーム規制の現在地
◇プラットフォームの法的責任と法規制の全体像●森 亮二……14
◇ビジネス・ユーザーを対象とする公平性・透明性の促進――EUプラットフォーム規則を手がかりとして●多田英明……21
◇オンライン・プラットフォーム規制と消費者保護――EU法との比較を中心に●カライスコス アントニオス……27
◇プラットフォーム事業者側の視点●藤井康次郎●角田龍哉……33
◇プラットフォーム規制とイノベーション●別所直哉……39
[時論]
プラットフォーム事業者への「優越的地位の濫用」の「拡大」とその課題●川濵 昇……69
【感想】
GAFAのようなデジタル・プラットフォーム規制の必要性については、別所論文、川濵論文から読み始めると、とっつきやすい。