858円
出版社からのコメント
選挙だけが法や制度を変える手段じゃない!
――駒崎弘樹氏(認定NPO法人フローレンス代表理事)推薦!
足と言葉で世界を変える。現代に必要な実践力。
――荻上チキ氏(評論家、「シノドス」編集長)推薦!
自殺(清水康之氏)、病児保育、待機児童、休眠口座活用(駒崎弘樹氏)、いじめ(荻上チキ氏)、児童扶養手当削減(赤石千衣子氏)、性的マイノリティの人権(著者)――急ぎ対策が求められる諸問題への「草の根ロビイング」の実際を詳しく紹介。「弱者やマイノリティのために、政治に直接働きかける技術」を解説する、初めての一冊。
【内容紹介】
本書でいう「ロビイング」とは、業界団体が「もっと金よこせ」と言って政治家に圧力をかけることではない。日本ではあまり行われてこなかった、弱者やマイノリティを守るために政治に働きかけることである。圧力団体が行うロビイングとは目的が全く異なるので、「草の根ロビイング」という名称も使用する。
ロビイングはそれぞれテーマや、人によってやり方が異なるため、これまでマニュアルというものは存在しなかった。そこで、本書では暗黙の了解となっていたロビイングのルールと、様々な立場からロビイングに関わってきた方たちのテクニックを紹介していきたい。
【目次】
1章 自殺対策のためのロビイング
清水康之(NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表)
2章 病児保育問題、待機児童問題のためのロビイング
駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表理事)
3章 いじめ対策のためのロビイング
荻上チキ(評論家、「シノドス」編集長)
4章 児童扶養手当削減をめぐるロビイング
赤石千衣子(NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長)
5章 「性的マイノリティ」の人々に関するロビイング
明智カイト(「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」代表)
付録 ロビイング入門
【感想】
第2章 病児保育問題、待機児童問題のためのロビイング
病児保育、待機児童を支える社会起業家が著者。
少子化問題解決のために、奮闘するようすが描かれている。
第4章 児童扶養手当削減をめぐるロビイング
シングルマザーの団体を主催する著者。
草の根ロビイングをするロビイストは、やはり当事者である。当事者の「生の声」が議員、政党、国会を動かす。
社会をよくしようとする人は必読である。