ミシュランガイド★星付きや口コミグルメサイト(食べログ、一休、ヒトサラなど)が成功例として掲げる高級な飲食店が、東京都の銀座、六本木、広尾などに存在する。
最近、こうした高級な飲食店の客足がかんばしくない。
中には、新型コロナ・ウィルス感染症の影響を指摘する向きもある。
しかし、2020年4月1日から、税法(租税特別措置法)が変わり、資本金100億円以上の大企業(主に上場企業)については、接待交際費で損金算入すること(つまり、経費で落とす)はできなくなった。
なお、日本の接待交際費は、2018年度で年間約140億円であったが、そのうち8割以上が、資本金100億円以上の大企業であった(金額ベース)。
こうした大企業の会社員に聞くと、会社の経費で落とすことができなくなり、接待交際は一切禁止になったという。
そうなると、自腹で飲み食いできる範囲ということになる。したがって、居酒屋と同じ金額のレストランが流行るということになる。
また、法人税法で、1人当たり5,000円は、「会議費」で会社の経費として落とせる。これは、接待交際費とは別の枠である。
これからは、1人当たりの客単価3万円以上などという超高級店ではなく、飲み物・サービス料込みで1人当たり5,000円(ただし、消費税は別途)が流行るであろう。
ミシュランガイドも、「ビブグルマン掲載」として、1人当たり6,000円以下で食べれる美味しいレストランを推奨している。
レストラン業界も、今後は劇的に変化するであろう。