3,960円
単行本: 432ページ
出版社: 東洋経済新報社
《ビジネス法務の決定版》
こんな本がほしかった! ! !
現場のビジネスパーソンが押さえておきたい法律の基本を一冊に凝縮。
「この案件、法的に問題はない?」
上司や経営陣からそう聞かれる機会は多い。
しかし、できることはといえば法務の担当部署に相談するか、インターネットで検索してみるか。
どちらを選んでも、解決のときは意外に遠い。
実は、「法的リスク」は多くのビジネスパーソンの日々の仕事に隣り合う課題なのである。
アイデアはいいのに、法律問題の整理でつまずいてしまう。
ビジネスについての深い知識や経験を持ちながらも、法律知識が追いつかず、スピーディな実行に至らない。
そんな悩みに応えるため、本書では法律書ではじめて、“ビジネスシーンからの「逆引き」式”を採用!
さまざまなビジネスシーンごとに、その状況下での法的リスクをとらえることが可能になる。
【ビジネスに潜む法的リスクをシーン別に把握】
例1:新規事業の開発
誰かの知的財産権を侵害していないか? →特許法、商標法
例2:業務の委託
その対価の定め方に問題はないか? →下請代金支払遅延等防止法
例3:値上げ・値下げ交渉
不用意なやり方はカルテルとされることも →独占禁止法
例4:プロモーション、ブランディング
その宣伝、よく書きすぎてはいないか? →景品表示法
《目次》
Chapter1:戦略参謀のための基礎法学
Chapter2:収益改善戦略の法務
Chapter3:コスト削減戦略の法務
Chapter4:M&A戦略の法務
内容(「BOOK」データベースより)
経営戦略のポイントを“戦略のエッセンス”として簡潔に紹介!テーマごとのアウトラインを“法務チェックリスト”として利用できる!リアルなビジネスに必要不可欠な“法令の条文”がわかる!定評ある法律実用書・法律専門書の“レファレンスブック”としても活用できる!
著者について
塩野 誠氏は、コンサルタント、ワシントン大学ロースクール法学修士(LLM)
宮下 和昌氏は、企業法務系の弁護士。
【感想】
アマゾンの書評で好評だったので、購入した。
本書の内容は、弁護士であれば当然知っていなければならない事項ばかりである。
その意味で、新規さは感じなかった。
論点についての記述は、官公庁のガイドラインどおりで、裁判例の独自の分析・解釈もなく、やや突っ込み不足であろう。
参考文献として引用されているものは、無料で入手できる官公庁のサイトが多い。
参考文献で基本書・専門書を期待されている方は、肩すかしだろう。
本書で新規性といえば、経営マターからの法律知識という「逆引き」の点であろう。