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診療放射線技師法に関する裁判例を網羅しています。
診療放射線技師法（昭和２６年６月１１日法律第２２６号）の旧名称は、診療放射線技師及び診療エックス線技師法です。
同法は、医事法の１つです。
診療放射線技師は、病院や診療所などの医療機関において、医師の指示のもとで主に放射線を用いた検査および治療業務、これらの業務に必要な機器やシステムの管理などを行う、国家資格を有する高度医療職です。
診療放射線技師法には、「診療放射線技師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、医師または歯科医師の指示の下に、放射線を人体に対して照射（撮影を含み、照射機器または放射性同位元素（その化合物および放射性同位元素またはその化合物の含有物を含む。）を人体内にそう入して行なうものを除く。）することを業とする者をいうと定義されています。
目次
第１部 刑事事件
第１章 診療放射線技師及び診療エックス線技師法２４条による規制の範囲と憲法２２条１項、２５条
第２章 診療放射線技師及び診療エックス線技師法（昭和５８年改正前）２４条１項、３項の法意
第３章 無免許で業務として行なった診療エックス線照射行為につき、期待可能性なしとして無罪を言渡した事例
第４章 人税法違反被告事件、背任、業務上横領、私文書偽造、同行使、診療放射線技師及び診療エックス線技師法違反被告事件のうち、背任の点につき、被告人は無罪。
第５章 精神病院院長に対する診療放射線技師及び診療エックス線技師法違反等被告事件について、原判決が証拠による証明なくして量刑事実を認定したとして刑事訴訟法３１７条に違反するとされた事例
第６章 診療放射線技師法違反，詐欺被告事件
第２部 民事訴訟
第１章 頭部外傷患者の頭蓋内血腫による死亡事故につき、必要な検査等の懈怠、転医等の措置の遅延に関する医師の過失を認めたが、右措置による救命が困難であるとして、死亡との間の因果関係を否定した事例
第２章 犯罪事実に関連する新聞報道につき名誉毀損、プライバシー侵害による損害賠償責任が否定された事例
第３章 株式会社の実質的経営者について商法２６６条ノ３を類推適用して同条の損害賠償責任を認めた事例
第３部 労働事件
第１章 １ 江戸川区保健所の放射線技師に対する同区管理課への配転命令が有効とされた事例
２ 昇格、昇任の措置要求を棄却した特別区人事委員会の判定が正当とされた事例
第２章 業務の縮小を理由の配転命令が、労働組合との事前協議条項に反するとして無効とされた例