村木慎吾, 内藤忠大, 濱田康宏, 岡野 訓, 白井一馬 (著)
2300円+税
出版社 : 中央経済社
発売日 : 2016/11/10
日頃の業務では、解説書の一節が重宝だったりするが、税務調査や税務訴訟では、最終的に条文がモノを言う。顧問先に頼られる肝心な時に、期待を裏切らないための1冊。
税理士の皆様に読んでいただきたい
条文を読み解くのに最も大事なのは、「制度趣旨を理解する」視点です!!
税理士が、税務の専門家として具体的な事案にあたる場合、最もよりどころとすべきは条文です。
その条文の意味するところは当然として、その条文がどこまでの射程距離を持ち、どこまで適用できるのか、その限界を見極めることが肝心です。条文を理解する上で、制度趣旨とは、いわば羅針盤だと言えます。
本書は、税法条文の読み方について、その入手方法から制度趣旨の理解の方法まで、一通りの基礎を説明した上で、ぜひとも知っておくべき条文を掲げ、実際の解釈方法を示しました。
○主要目次
第1部 税法条文を読むための基礎知識 1条文を読むことがなぜ必要か 2条文を読むための事前準備 3税制改正への取り組み方
第2部 税法条文の読み解き方 1法人税法(2条、22条、34条、57条、57条の2、61条の13、62条の9、64条の4) 2所得税法(56条、63条、161条) 3消費税法(2条、9条の2) 4相続税法(19条の2、措法70条の7、措法70の7の3、措法70の7の5~70の7の7)
【感想】
税理士、公認会計士らによる対談形式の共著。
方法論として、税法条文のかっこ書きをかっこ出しにするのは参考になります。
税法の改正やその制度趣旨についての情報源は参考になります。
著者らの解釈の結論は、おおむね通達と同じです。
しかし、中には、立法の不備を指摘するところもあります。149頁、215頁など。