内容紹介
2010年(平成22年)に「保険法」が施行されてから7年が経過(本書は平成29年出版)。 その後、震災・テロなどのリスク増加が、保険のあり方にも影響を与えている。 保険の経済的機能から説き起こし、法の全体像を明らかにするとともに、実務への影響の大きい判例を多数とりあげて、具体例に即した理解ができるよう執筆されている。
本書は、判例の検討を重視しながら、法体系全体を解説。 実務上にも有用な一冊。
【感想】
甘利 公人 (上智大学名誉教授),福田 弥夫 (日本大学教授),遠山 聡 (専修大学教授)/著『ポイントレクチャー保険法 第3版』有斐閣・2020年では、記述されていない点について、読みました。
法令や保険約款も含めて、根拠条文をていねいに引用しています。
判例についても詳しい。 ただし、一部の判例で、どういう事案かわかりにくいものが見受けられました。
平成29年の改正民法の約款規定への論述はありません。
D&O保険に関して、令和元年の会社法改正も論述はありません。
改訂する必要があるでしょう。