検疫法に関する裁判例を網羅しています。
検疫法(昭和26年6月6日法律第201号)
同法は、医事法の1つです。
目次
第1章 1、予防接種により被接種者が死亡し、または障害の状態になったことにつき、種痘の接種年齢を1歳以上に引き上げるべき厚生大臣等の義務違反および接種担当者の具体的過失を理由とする国の国家賠償責任が肯定された事例
2、予防接種により被接種者が死亡し、または障害の状態になったことにつき、憲法29条3項に基づく国の損失補償責任が、人の生命、身体、健康被害には右条項の類推適用の余地はなく、また本件の場合には、本来、憲法25条1項に基づいて発生すべき損失補償請求権も予防接種法16条に基づく救済制度によってその具体的内容が定められ、出されているから、これと異なる、あるいはこれを上回る損失補償請求はできないとして、否定された事例
第2章 病院に入院中の患者が死亡した場合、遺族が死因に関する説明に納得しなかったとしても、病院において遺族に対し、病理解剖等を提案すべき信義則の義務はないとされた事例
第3章 ハンセン病国家賠償請求事件(第1事件、第2事件)