出版社 : 有斐閣
2020年05月発売
四六判並製カバー付 , 446ページ
定価 2,970円(本体 2,700円)
内容(「BOOK」データベースより)
「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約」の批准、人事訴訟法改正を織り込み、とくに国際民事手続法の解説を充実させた。重要な論点をコンパクトに解説した好評の一冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
櫻田/嘉章
1968年京都大学法学部卒業。現在、京都大学名誉教授、甲南大学名誉教授、弁護士
国際私法・国際取引法
国際私法・国際取引法 > 国際私法一般
国際私法・国際取引法 > 人・法律行為(国際私法の)
国際私法・国際取引法 > 物権・債権(国際私法の)
国際私法・国際取引法 > 親族・相続(国際私法の)
入門書・概説書
重要な論点をわかりやすく解説した,スタンダードテキスト。簡潔ながら研究の深さも感じられる1冊。2012年以降の判例・学説・法改正を織り込んだ。学部・法科大学院でのテキストとしてはもちろん独習用教材としても最適。
※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る*
目次
序 論
第1章 国際私法の必要性/第2章 国際私法の基本的観念/第3章 国際私法の法的性質と機能/第4章 隣接法分野/第5章 国際私法の沿革/第6章 法源
総 論
第7章 法律関係の性質決定/第8章 連結点の確定/第9章 準拠法の指定/第10章 反致/第11章 外国法の適用/第12章 公序/第13章 先決問題と適応問題
各 論
第14章 自然人/第15章 法人/第16章 法律行為/第17章 物権法/第18章 債権法/第19章 婚姻/第20章 親子関係/第21章 親族関係/第22章 扶養義務/第23章 後見・保佐/第24章 相続/第25章 遺言/第26章 国際民事訴訟法
【感想】
法の適用に関する通則法(平成18年6月21日法律第78号)は、国際私法について、準拠法など、法の適用関係に関する事項を規定している法律。
略して、法適用通則法とも言う。
2006年6月21日に公布(平成18年法律第78号)、2007年1月1日に施行されました。
それ以前は、「法例」という法律が国際私法を規律していましたが、法適用通則法の施行により、廃止されました。
すなわち、2007年(平成19年)に、国際私法の根拠法は変わったわけです。国際私法の本を買う/読む場合には、出版年に気を付けなければなりません。
本書は、国際私法の入門書の中で分量が少なく、出版年が新しい。
国際私法は、最高裁判例も少なく、下級審裁判例が対立している論点もあります。
私のようなマチ弁でも、当事者のうち1人以上が外国人の、渉外離婚、渉外相続の事件を取り扱うこともあります。