株主名簿閲覧謄写に関する裁判例を網羅しています。
株主名簿閲覧謄写請求権
株主、債権者
会社法125条
旧商法263
株主および債権者は、営業時間内はいつでも、株主名簿の閲覧または謄写の請求ができます。
親会社社員
株式会社の親会社社員は、裁判所の許可を得て、株主名簿の閲覧または謄写の請求ができます。
議決権行使書面閲覧謄写請求権
会社法311条
株主
株主は、営業時間内はいつでも、議決権行使書面の閲覧または謄写の請求ができます。
債権者には、議決権行使書面の閲覧・謄写の請求権はありません。
目次
第1部 最高裁判例
第1章 株主のする株主名簿の閲覧および謄写の請求が権利の濫用に当たるとされた事例
第2部 高裁判例
第1章 株式会社の債権者は、株主総会の前後を問わず、営業時間内はいつでも会社に備えおかれた定款、株主総会および取締役会の議事録、株主名簿、財産目録、貸借対照表、営業報告書、損益計算書の閲覧を請求することができる。
第2章 株主のなした株主名簿の閲覧謄写請求が正当事由のないものないし権利の濫用にわたるものとして会社において拒み得るとされた事例
第3章 株主からの株主名簿の閲覧謄写請求の仮処分申請が正当な目的を有しないとして却下された事例
第4章 株式会社の株式を共同相続した相続人の1人が他の相続人と株式を遺産共有する状態で当該会社の会計帳簿の閲覧謄写等を求めることの可否
第5章 株式会社の株式を共同相続した相続人の1人が他の相続人と株式を遺産共有する状態で株式の権利の確保もしくは行使に関する調査として当該会社の会計帳簿等の閲覧謄写等の仮処分を求めたのに対し保全の必要性がないとされた事例
第6章 株主名簿閲覧謄写請求をした株主が、相手方たる株式会社と実質的な競業関係にある者であっても、当該請求が株主としての権利の確保または行使に関する調査の目的でしたものであることを証明すれば、会社法125条3項3号の拒否事由に該当しないとされた事例
第3部 地裁判例
第1章 株主の株主名簿閲覧等の請求が不当の目的にでたものとはいえないとされた事例
第2章 株主名簿の閲覧請求が不当な目的に基づくものであるという会社の抗弁が排斥された事例
第3章 株主から会社に対して求めた株主名簿および端株原簿の閲覧謄写の請求が権利の濫用にあたるとして棄却された事例
第4章 裁判所から株主総会招集許可決定を受けた少数株主に対して、会社の株主名義のほか名義書換請求書、株券の閲覧・謄写を許容する仮処分が認容された事例
第5章 「株主ノ権利ノ確保若ハ行使ニ関シ調査ヲ為ス為ニ非ズシテ請求ヲ為シタルトキ」に該当するとした事例
第6章 株主が委任状勧誘を目的として行った株主名簿の閲覧謄写請求について、会社法125条3項所定の拒絶事由があるということはできないとして、株主名簿の閲覧謄写の仮処分の申立てが認められた事例
第7章 株式会社に対する株主名簿の閲覧謄写請求について,請求者は「当該株式会社の業務と実質的に競争関係にある事業を営み,またはこれに従事するもの」に当たらない等として,請求を認容した事例
第8章 株主の会社に対する株主名簿、総勘定元帳、勘定科目内訳書の閲覧、謄写を求める仮処分が認められた事例
第9章 株主が公開買付けおよび委任状の各勧誘を目的として行った株主名簿の閲覧謄写の仮処分申請が認められた事例