毒物及び劇物取締法を根拠条文とする、毒物及び劇物取締法に関する裁判例を網羅しています。
毒物及び劇物取締法
昭和25年法律第303号
通称・略称は、毒劇法。
同法は、特別刑法、薬物法の1つです。
関連法令として、ダイオキシン類対策特別措置法、化学物質審査規制法、労働安全衛生法、農薬取締法、医薬品医療機器等法、麻薬及び向精神薬取締法、覚せい剤取締法、大麻取締法、あへん法、刑法などがあります。
目次
第1部 刑事事件
第1章 シアン化合物を含有する液体を公共下水に流した行為につき毒物及び劇物取締法により懲役6月に処した事例
第2章 電気メッキ業を営む会社の代表取締役に対し、工場廃水の廃棄に関し毒物及び劇薬取締法15条の2、24条5号違反の罪の成立を認め、当該会社をも処罰した事例
第3章 毒物及び劇物取締法にいう「製造」には製品の小分けを含むか
第4章 共謀共同正犯について、実行着手前に共謀関係が暗黙裡に解消したとされた事例
第5章 毒物及び劇物取締法項3条3項の禁止している行為は登録を受けないでする業としての行為であると解すべきであるとした事例
第6章 1、毒物及び劇物取締法3条にいう「販売の目的」の法的性質
2、同法3条3項にいう「貯蔵」の意義
3、知人の依頼により、自己の居室に、同人が業として販売する目的のトルエンを隠匿することを容認した事案について、毒物及び劇物取締法3条3項「貯蔵」の違反の罪の共同正犯が成立するとした事例
第7章 共犯者の供述に疑問点があり、公訴事実を認定するのに合理的疑いが存するとして、無罪が言い渡された事例
第8章 トルエンを含有するシンナーを吸入目的で所持した事案につき、被告人は当該シンナーにトルエンが含有されているとの確定的又は未必的な認識があったという証明はないとして、無罪が言い渡された事例
第9章 トルエンの「小分け」と毒物及び劇物取締法3条1項にいう劇物の「製造」
第10章 現行犯逮捕時におけるシンナー吸引目的所持の事案について,所持時点におけるシンナー吸入による意識状態のいかんを問わず,被告人に完全な責任非難を加えることができるとされた事例
第11章 シンナー所持の罪(毒物及び劇物取締法違反)と覚せい剤所持の罪とが観念的競合の関係にあるとした事例
第12章 運転中の普通乗用自動車のトランク内にトルエンを存置した行為も、毒物及び劇物取締法第3条第3項にいう「貯蔵」に当たるとした原判決を是認した事例
第13章 シンナーを吸入した罪とその残量を吸入目的で所持した罪の罪数関係
第2部 少年事件
第1章 毒物及び劇物取締法違反保護事件について少年を中等少年院に送致するにあたり、その理由を詳細に判示した事例
第2章 毒物及び劇物取締法第24条の2第1号にいう「情を知って」の意味
第3部 民事訴訟事件
第1章 1 国が水俣病による健康被害の拡大防止のためにいわゆる水質2法に基づく規制権限を行使しなかったことが国家賠償法1条1項の適用上違法となるとされた事例
2 熊本県が水俣病による健康被害の拡大防止のために同県の漁業調整規則に基づく規制権限を行使しなかったことが国家賠償法1条1項の適用上違法となるとされた事例
3 水俣病による健康被害につき加害行為の終了から相当期間を経過した時が民法724条後段所定の除斥期間の起算点となるとされた事例
第2章 理科担当教師が、中学生に対し家庭でできる実験テキストを配布するに際し、払うべき注意義務
第4部 行政訴訟事件
第1章 許可等の申請に対し違法な拒否処分を受けた者の国に対する損害賠償請求権の成否
第2章 毒物及び劇物取締法所定の劇物を霧状に噴射させる護身用具の輸入業の登録申請に対し登録拒否事由に関する同法等の規定を類推適用して登録を拒否することの許否
第3章 市立小学校教諭に対する懲戒免職処分が適法とされた事例