2021年10月21日発売号
1,700 円(税込)
中央経済社
特集3
いつ,どのように依頼する?
法律意見書の基礎と活用テクニック
進めている案件の適法性等が不明確な場合,法律意見書を社外弁護士に依頼することがあります。しかし,読者のなかには,いつ・どのように依頼すべきかについて検討したり,実際に依頼をした経験がない方もいらっしゃるかもしれません。そこで本特集では,法律意見書を依頼する際の基本的な留意点に加え,経験者による活用テクニックもあわせて解説します。自社での活用可能性を考えるためのヒントとなれば幸いです。
企業法務総合
社外弁護士に法律意見書を依頼するときの基本的な考え方
飯田浩隆
社外弁護士に法律意見書を依頼することは,時間も費用もかかる。このときに重要なのは「何を目的として依頼するか」を認識することである。本稿は,社外弁護士の法律意見書を取得することの意義,依頼の進め方,注意すべき点について検討する。
企業法務総合
「クロージング・オピニオン」の読み方
――初心者のための実務的留意事項
山原英治
本稿は法律意見書のうち,クロージング(リーガル)オピニオンについて,初心者向けに若干の実務的留意事項を述べるものである。案件の最後の最後で法律事務所が出してくる書類であり,文字どおり案件の「クロージング」時に提出されるものだ。契約内容も固まり一安心でクロージング待ちの営業担当者にとっては「法務部が法律事務所と片づけるだろう」と,ほとんど関心がない場面だけに,法務部員が油断しているとマズい書類である。
企業法務総合
Column 依頼時に押さえておきたい法律知識
三木翔太
企業法務総合
Column 法律意見書をそのままビジネス部門に共有しない
神内健次
企業法務総合
Column 法律意見書を実践的に活用するためのポイント
岡武弘己
企業法務総合
Column 社外弁護士に法律意見を求める際の留意点
和田壮史
【感想】
法律意見書を依頼する企業側の見方が述べられています。
意見書を作成する弁護士は、どうしても弁護士的な立場で見るため、企業側の意向を尊重する必要があります。