ジュリスト 2022年9月号(No.1575)6ページ
[独禁法事例速報]
…中野雄介弁護士
アフターマーケットをめぐる特許訴訟で「取引妨害」が否定された事例――知財高判令和4・3・29裁判所web…中野雄介弁護士
独占禁止法の独禁法19条、2条9項6号・一般指定14項(取引妨害)が争点となっています。
詳しい事案は、中野先生が執筆された上記論考を読んでいただきたいが、
要約すると、リコーのプリンターをユーザーに売った後の、インク互換品の市場についての取引妨害が論点です。
リコーが原告となり、インク互換品の販売業者に対して、販売差止・損害賠償請求などを提起しました。
一審(請求棄却)と控訴審(一部認容)で結論が正反対になっており、
最高裁での判断が期待されるものです。