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１０年間の任期を付して教授として勤務し，任期満了で再任拒否された原告が，被告（国立大学）に対し，雇用契約上の地位確認及び任期満了後の賃金等の支払いを求めた事案。

富山地方裁判所判決／平成２７年（ワ）第１２号

平成２８年６月２９日

雇用契約上の地位の確認等請求事件

【判示事項】 １０年間の任期を付して教授として勤務し，任期満了で再任拒否された原告が，被告（国立大学）に対し，雇用契約上の地位確認及び任期満了後の賃金等の支払いを求めた事案。

裁判所は，本件は初めての任期満了であり，任期制により雇用契約が当然に更新されると期待する理由は認められないこと，再任の基準である８年で原著論文数２０編を１３編と大きく下回り，他の貢献度などを考慮しても特段の事情が認められないとして，労働契約法１９条により更新されたとは認められないとした上で，再任審査委員会は論文数以外の実績を考慮に入れ，期間を１年１か月延長するなどした結果，再任できないと判断したもので，被告に裁量権の範囲を逸脱又は濫用は認められないとして，請求を棄却した事例

【掲載誌】　 ＬＬＩ／ＤＢ　判例秘書登載

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