『アジア法ガイドブック』名古屋大学出版会
鮎京正訓 編
価格 税込4,180円/本体3,800円
判型 A5判・並製
ページ数 444頁
発行年月日 2009
内 容
法整備支援プロジェクトで注目を浴び、社会主義法・イスラーム法・伝統法なども取り込みながら、多様な発展を示すアジア各国の法状況を、各国地域の法専門家が最新の情報にもとづき詳細に解説、アジア地域の法制度の展開をダイナミックに捉えた、わが国初の本格的ガイドブック。
コメント
アジア諸国の歴史、憲法、司法、ローカルルール、法学教育などについて概観したもの。
目 次
序 章 アジア法への招待 …………………… 鮎京正訓
はじめに
1 アジア諸国法研究と法整備支援
2 本書の構成
おわりに
Ⅰ 東アジア
第1章 中 国 …………………… 宇田川幸則
はじめに
1 現代中国法史
2 国家組織と司法制度
3 法学教育・法曹養成と司法制度改革
4 中国法研究に関する情報
おわりに
第2章 韓 国 …………………… 尹 龍澤
はじめに
1 韓国法の歴史
2 国家組織と司法制度
3 韓国における法源
4 立法過程
5 印刷媒体・インターネットによる法情報
6 文献の検索
おわりに
第3章 台 湾 …………………… 簡 玉聰
はじめに
1 台湾法の歴史
2 台湾法の主な構造
3 台湾法の実際運用
4 台湾の法学教育と法学研究
5 台湾法研究に関する情報
おわりに
第4章 モンゴル …………………… 中村真咲
はじめに
1 モンゴル法の歴史
2 現行の憲法体制
3 モンゴルの法と社会に関する主要な研究機関
4 法整備支援の現状
5 モンゴル法の基本情報
6 モンゴル法の基本文献
おわりに
Ⅱ 東南アジア
第5章 インドネシア …………………… 島田 弦
はじめに
1 インドネシア法の歴史
2 インドネシアの統治機構
3 インドネシア法研究へのアクセス
4 インドネシア法研究に向けて
おわりに
第6章 ベトナム …………………… 鮎京正訓
はじめに
1 ベトナムにおける第1の「近代経験」と法 —— 植民地支配
2 ベトナムにおける第2の「近代経験」と法 —— 法整備支援
3 「郷約」とドイモイ
4 ベトナムの憲法体制
5 ベトナム法研究に関する情報
おわりに
第7章 カンボジア …………………… 四本健二
はじめに
1 カンボジアの国家機関と諸制度の概要
2 カンボジアの法制度の概要
3 法整備と法整備支援の現状
4 クメール・ルージュ裁判(KRT)
5 カンボジア法研究に関する情報
おわりに
第8章 タ イ …………………… 西澤希久男
はじめに
1 タイ法の歴史
2 タイの法制度
3 タイにおける法学研究・法律情報
おわりに
第9章 マレーシア …………………… 桑原尚子
はじめに
1 マレーシア法の歴史
2 マレーシアの法制度
3 マレーシア法に関する情報
おわりに
第10章 ラオス …………………… 瀬戸裕之
はじめに
1 ラオスの法制史の概略
2 国家組織・司法関係機関の概要
3 裁判制度の概要
4 法学教育と法整備支援
おわりに
第11章 ミャンマー …………………… 牧野絵美
はじめに
1 ミャンマーの統治機構と国軍
2 法学教育と法曹養成
3 ミャンマー法研究に関する情報
4 新憲法における統治構造
おわりに
Ⅲ 南アジア
第12章 インド …………………… 浅野宜之
はじめに
1 インドの司法制度の展開
2 インド憲法と司法
3 立 法
4 法曹と法曹養成制度
5 インド法研究に向けて
6 法整備と司法改革
おわりに
第13章 パキスタン …………………… 浅野宜之
はじめに
1 1973年のパキスタン憲法
2 司法の位置づけ
3 イスラーム法
4 パキスタン法研究に向けて
おわりに
第14章 バングラデシュ …………………… 佐藤 創
はじめに
1 憲法と法源について
2 バングラデシュ社会の変容と法
3 現在の憲法と法令へのアクセスについて
4 司法制度と法学教育について
5 経済法改革について
おわりに
附 録 解説1:社会主義法(鮎京正訓)
解説2:イスラーム法(島田 弦・桑原尚子)
法情報へのアクセス1 国内編(傘谷祐之)
法情報へのアクセス2 海外編(砂原美佳)
編者あとがき
索 引