『重要判例分析×ブランド戦略推進 商標の法律実務』中央経済社
小林 十四雄 編集代表
末吉 亙 編著
西村 雅子 編著
大塚 一貴 編著
三山 峻司 編著
定価:5,280円(税込)
発行日:2023/01/19
A5判 / 448頁
ISBN:978-4-502-43391-7
本の紹介
学術的、実務的の両側面から商標法とその周辺法の解釈・運用のポイントを解説。30の重要判例についても事案の概要とその要点を解説。企業のブランド戦略の一助となる。
コメント
おおむね知っている論点でした。
裁判例の索引は必要です。
目次
第1章 本書の背景事情と本書の構成
1 プリミティブな商標の時代-「瓦饅頭」と「亘饅頭」
2 プリミティブな商標の時代における判例法の意義
3 その後の商標を取り巻く環境変化
4 本書の主な検討対象期間(平成25年から平成30年)
5 本書第2章ないし第4章の構成
第2章 商標法の今日的課題
第1節 商標法の今日的課題-研究者の観点から
1 はじめに
2 商法制度の趣旨をめぐる議論-混同理論とサーチコスト理論
3 商標の類否
4 特許制度との趣旨の違いを踏まえた解釈論-損害額の算定を例として
第2節 実務家の観点から
1 商標機能論(商標の本質・機能)に関係する事例
2 商標の類否
3 商標侵害訴訟の侵害主張に対する抗弁
4 損害賠償請求(商標法38条の推定規定)
5 デジタルネットワーク環境の利用態様が絡む事例
6 商標の審判ルートの対応事例
第3章 「商標と周辺法」に関する実務的課題
第1節 商標と不正競争
1 商標法における「類似」と不正競争防止法における「類似」
2 商標法と不正競争防止法における先使用
3 商号の保護
第2節 意匠と商標
1 同一対象の重畳的保護
2 商標権と意匠権の抵触
3 意匠権の存続期間満了後の商標登録
第3節 商標と著作権
1 著作権が認められ得る商標
2 商標権と著作権の抵触(商標法29条とこれに関連する問題)
第4節 商標と独占禁止法
1 商標法と独禁法の関わり
2 独禁法の本質
3 独禁法の特徴
4 商標あるいはブランドに関わる事例2件
第5節 個別検討
1-a ファッションの保護:商標・意匠による保護
1-b 不正競争防止法による形態保護、商品等表示としての保護
1-c ファッションデザインの著作権による保護
2-a 店舗外観・空間デザインの保護:商標による保護
2-b 店舗外観・空間デザインの保護:意匠による保護
2-c 店舗外観・空間デザインの保護:不正競争防止法による保護
2-d 店舗外観・空間デザインの保護:著作権法による保護
第4章 2013年以降の商標関連判決の解説集-30選