内容紹介
士業戦国時代、ポイントさえ押さえれば、安定した事務所運営が行えます!
開業をお考えのあなた、運営にお困りのあなたへ、
不変的で再現性の高い経営ノウハウを大公開!
安定して永く事務所を継続されている士業の方々へのインタビューも掲載!!(弁護士、公認会計士、行政書士、弁理士、社会保険労務士、税理士)
【目次】
第1章 士業事務所も淘汰の時代がやってきた~資格を死格としないための開業の勧め
第2章 10年続く士業の実践方法~開業初期編
第3章 10年続く士業の実践方法~顧客×人脈編
第4章 10年続く士業の実践方法~職員とブランディング編
第5章 これからの士業の未来と戦略
第6章 各士業の成功実践術(インタビュー)
感想
起業後10年経過したら、起業した会社のうち5%しか残っていないという。
文章は読みやすいです。
著者は社会保険労務士ですので、社労士サイドの話が厚いです。
ノウハウ本ではなく、心構え系の本です。書いてあること自体は一応まっとうな事ばかりです。
著者の思うビジネスマナーが内容としては多い。
「良い師を見つける」とありますが、駆け出しが「良い師」(メンター)とどう出会うのかは疑問です。仮に「良い師」に出会ったと思っていても、実は「良い師」ではなかったということもあります。著者の答えは、おそらく同業者の会合に出かけるということでしょう。
本書は、小手先の経営のテクニック論ではなく、小さな事務所がどのように10年継続して生きていくのかの本質的な実践方法が詰まっています。
成功者の自慢話ではなく、ありきたりな経営管理論の受け売りでもなく、10年間の士業の体験でしょう。だからリアリティがあり、説得力があります。
「人と会う」、「誰に何を提供するのか」、小さな差別化を続ける、ITは使うがアナログで接客など、当たり前のことを一歩ずつ着実に実行することが成功に繋がるでしょう。
自分の能力・知識・経験というサービスの品質を高めることが、重要であると説かれています。
ビジネス全般においても非常に役に立つ内容だと思います。
本書の士業インタビューも参考になります。