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新着情報
2019年11月05日
藤田耕司『経営参謀としての士業戦略 AI時代に求められる仕事』日本能率協会・2019年

出版社の説明
AIの利用が広がるにつれ、多くの士業が「定型的で単純な手続き業務はAIに取って代わられかねない」と危機感を強めています。
起業して新事業を始めたり、いち早くAIを取り入れたりするなど、業務の見直しに取り組む動きも出始めている一方で、「人間にしかできない仕事」としてコンサルティングを志向する動きが出てきています。
士業の専門知識に加え、経営参謀としての能力を備えれば、AIとの共存共栄は十分に可能です。
本書は、「経営参謀」を育てるプロによる、AI時代に食える士業であり続けるためのバイブルとして持っておくべき1冊です。
【「はじめに」より】
・・・時代の波は、資格によって一定の需要が確保されてきた士業の業界にも押し寄せています。特に強い影響を与えているのは、ITやAIなどによる技術の進歩です。
「業務単価の低下に悩んでいる」
「働いても働いてもほとんど利益が出ない」
「将来に向けてどう動いたらいいのかがわからない」
士業の方からのこのような相談をされることが増えてきました。・・・
今、士業は過渡期を迎えようとしています。
「機械に士業の仕事が奪われる」──そんな言葉も頻繁に目にするようになりました。たしかに一部の仕事は機械に奪われていくでしょう。しかし、士業の仕事がすべてなくなるわけではなく、人間にしかできない士業の仕事もまだまだあります。その一つが経営参謀という仕事です。

私は経営参謀としてさまざまな経営者とお付き合いする中で、経営者は業績拡大や新規事業の立ち上げといった「攻め」の部分は得意でも、法律や会計、税務、労務といった「守り」の部分には疎いと感じることが多々あります。この「守り」の部分は士業の専門分野であるため、士業は経営者の弱点を補完する経営参謀としてうってつけの存在だといえます。

実際に私も公認会計士、税理士として会計や税務といった「守り」の部分から関与を始め、次第に経営全般のご相談に乗るようにしていった結果、経営参謀として複数の会社の経営に関わるようになりました。

そしてこの経営参謀としての経験から、経営者が何に悩み、その悩みに対してどう関わるかということについて講演や講座でお伝えさせていただいているうちに、経営参謀として活躍する弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士、中小企業診断士、弁理士の方も増えてきました。

そこで、AIやITなどの技術革新が続く中、人間にしかできない士業の仕事で付加価値をつけ、そういった仕事をどのように獲得していくかについて、私がこれまで士業の方に助言させていただいてきた内容をお伝えすべく、本書を以下の構成で執筆しました。

目次
第 1 章:AI時代に士業が求められる仕事
第 2 章:士業の業務が自動化される可能性
第 3 章:AI時代の事業戦略
第 4 章:経営参謀になり業務を獲得する
第 5 章:士業の可能性をさらに広げる
第 6 章:これからの士業のマーケティング戦略
第 7 章:これからの士業の組織戦略
第 8 章:これからの士業の意識戦略

そしてもう一つ本書を通じてお伝えしたいのは、「機械化が進めば進むほど、『人間』の時代になる」ということです。どれだけ機械化が進んでも、人間には「人間であること」という強みがあります。それは「人間らしさ」や「人間力」と表現できるかもしれません。
その強みをどう発揮していくかについても、お伝えしたいと思います。

ITやAIの技術革新の波は、今後もとどまることはないでしょう。とはいえ、打つ手はあります。ほんの小さな一歩からでも、まずは一歩踏み出してみる。その小さな一歩が、5 年後、 10 年後、人生を変えるほどの大きな価値をもたらすでしょう。

感想
士業の仕事はAIに「奪われる」のか?

精神論ではなく、実例に基づいた現実的な戦略が書かれており、本書の戦略をいち早く展開した士業が確かに今後の時代は勝ち残るだろう。

興味深かったのは、経営参謀としてどのように仕事をとっていくかが具体的に書かれている点と、営業やコンサルティングに質問をどのように活かしていくかという点である。
また、コンサルティングの経験から経営者の心情や実体が生々しく書かれている。

実際に経営参謀として活躍されている各士業の方の実例が豊富に紹介されているので、自分も新たな取り組みを始める上で参考になった。

【何を売るか】ではなく、お客様にとって【誰になるか】という姿勢が非常に重要だ。
すなわち、経営者と信頼関係を築き、【経営参謀】としてのポジションを確立する事ができれば、スポットでのビジネスではなく、継続的なビジネスへと発展させることができる。

何度も読み返したい。

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