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仮差押の本執行移行後、債務者の任意整理等の希望を容れて本執行を取下げた場合は、仮差押執行の効力は復活する

名古屋高等裁判所決定／昭和６１年（ラ）第１１４号

昭和６１年１０月１３日

強制競売手続取消決定に対する執行抗告事件

【判示事項】    仮差押の本執行移行後、債務者の任意整理等の希望を容れて本執行を取下げた場合は、仮差押執行の効力は復活する

【判決要旨】    仮差押執行後、その目的物に対し本執行が開始されたときは、仮差押執行の効力は当然に本執行に移行し、失効するのを原則とするが、本執行への移行が違法であった場合、または、債権者が債務者の希望により、暫定的に本執行を取り下げたが、仮差押えを残すことが両者の明らかな意思である場合には、例外的に仮差押執行の効力が復活ないし顕在化する。

【参照条文】    民事訴訟法７３７

　　　　　　    民事執行法１７５

　　　　　　    民事執行法６３

【掲載誌】　    判例タイムズ６３７号２１９頁

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