内容紹介
社内体制の整った大企業の担当者からすると、運営に人的要素が大きく、また例えば株主名簿や各種議事録など「あって当たり前」のものが適法に存在しないなど、中小企業とのM&Aは驚きの連続。
本書では、従来、大企業同士を前提として書かれることの多かったM&Aの実務について、中小企業の「買い手の視点」から直面するトラブルへの対応を明らかにする。
【感想】
わかりやすい記述である。
以前よりM&A関連の書籍は数多あるが、大企業におけるM&Aを想定しているものがほとんどである。
一方で、中小企業の買収は、大企業M&Aとは異なる部分が多い。
本書は、事業承継を前提とする中小企業M&Aの実務に特化している。
ただし、裁判例や民法改正の記述が手薄である。