<本書の特徴>
●1「若手弁護士が簡単に調べにくい問題」、2「本を読んだだけでは不安に思う問題」、3「あまり本に書かれていない問題」をテーマに事例を収集し、個別の事例を可能な限り一般化しつつも、ありきたりな説明に終わらないよう有益な情報を盛り込んだ、執筆者の経験知の結晶。
●各章の冒頭に「定番文献」案内を置くとともに、個別のQについても役立つ文献を参照できるようインデックス情報を提示。
<索引キーワード(一部抜粋)>
預り金、遺骨、依頼者、遠隔地、期限の利益、金融機関、刑事事件の予告、軽自動車、健康保険、公示送達、子ども、債権者一覧表、債務名義、示談、辞任、関係者の)死亡、住所秘匿、住宅ローン、障がい(者)、消滅時効、情報収集、職務上請求、所有権留保、事件の終了、生活保護、相殺、相続人、相続放棄、訴訟追行、退職金、DV、同時廃止、特別代理人、任意整理、能力の問題、初めての個人再生、非協力、非免責債権、病院、不都合な事実、プライバシー、弁護士倫理、郵便、行方不明、養育費、予納金、利益相反、離婚調停・訴訟、浪費、和解条項など
【感想】
私は新人弁護士ではないが、実用性のある問答が多数記載されており、勉強になる。
目次が詳しいので、目次を見て、興味を惹くQ&Aがどれくらいあるか、Q&Aを拾い読みして為になるかで購入するかを判断すればよい。
本書は、離婚、債務整理・破産が詳しい。
ただし、法人・もと代表者・個人事業主の自己破産に関しては、管財事件と同時廃止の振り分け基準について、東京地方裁判所とは違う考えを取っている。