【目次】
1時限 所得税の基本
2時限 「所得」とは何か(所得概念)
3時限 「所得」はだれに帰属するのか(所得の人的帰属)
4時限 「所得」でも非課税になるものがある?(非課税所得)
5時限 「所得」にも種類がある(所得分類)
6時限 いつの「収入」が、いつの「所得」になるのか(権利確定主義)
7時限 控除されるもの(所得金額・所得税額の計算)
8時限 3つの制度―源泉徴収制度、青色申告制度、同族会社等の行為計算否認
9時限 救済法
判決索引、法律索引、用語索引
【感想】
税法が得意な友人が良い本だと言うので、遅ればせながら読んだ。
コンパクトにまとまっており、読みやすく良い本だと思う。
司法試験や税理士試験を受ける方の入門書として最適である。
「いつ、誰に、何について、どのように」、課税するのか(しないのか)、という所得税法の基本原則を解説している。
丸暗記ではなく、所得税法という法律の仕組みについての原則から、なぜそのような考え方になるかについて書いている。
判例という具体例と例外を挙げて、わかりやすい。
所得税法の条文の理解の仕方の大筋がつかめる。